中古車図鑑



北鉄では、90年代半ばまで全く中古車とは縁がなく、
むしろ宮城交通などに中古車を放出していたほどです。
ところが、経営事情の関係からか90年代後半からは大都市圏で
余剰となった中古車を導入するようになりました。さらに、
最近では都市部の排ガス規制で比較的年式の新しい車両が大量に
放出され、ますます中古車の割合が増しています。
ここでは、これまでに導入されてきた中古車たちを紹介していきます。



  元.名鉄バス 

現在最大勢力を誇るのが、名鉄バスからの中古車です。
90年代から能登地区には数台が在籍していましたが、
こちらは塗装も名鉄のままで、いかにも廃車のお下がりと
いった雰囲気をかもし出していました。

05年12月、名古屋での排ガス規制や万博終了で車両が
余剰となったことを受けて、北鉄グループに大量に名鉄
中古が導入されました。こちらはLED改造され、塗装も
北鉄のものに塗りなおされているので、外観はほとんど
違和感がありません。

▲第一弾導入車両のみP尺です。(33-350 野々市)

▲第二弾からはM尺で、やや小ぶりです。(34-655 柳橋)     ▲北鉄オリジナルとの見分けは後面でつきます。
▼内装は名鉄時代のままです。


05年12月に野々市に導入された2台のみP尺です。
また、左の画像のように、この2台(350,351)
のみ座席配置も異なっており、立ち席が増えています。
このため、48−98系統や82系統星稜系統で運用
されることが多いです。

06年8月からの第二弾導入は、ほくてつバスの柳橋
から始まりました。秋以降は、野々市にも導入されており、
両営業所の車両の若返りに貢献しています。
柳橋には(655,656,658,659)、
ほくてつ南部には(657)、
野々市には(675,676)
が導入されています。


北鉄オリジナルとの違いは、
後面を見ればすぐに分かります。名鉄車は路線仕様の窓
を採用していますが、北鉄は観光仕様のものを採用して
います。観光タイプの窓に見慣れてきたので、名鉄車の
ほうが標準だということに驚かされます。

P尺車は、北鉄のハイグレード車と同じなので区別は
つきにくいですが、そのほかはM尺なので、
「ちょっと短いハイグレード車」となっております。

そのほか、横方向幕の位置が異なっております。
また、セーフティウインドウのゴムも異なっていると
私の友人は指摘しておりましたが、私にはよく分かりま
せん(^^;)

▲能登地区には2枚折戸車も導入されています。(3210 七尾)

▲中型車は外見は見分けがつきにくいです。(3211 七尾)      ▲ハイバックシートが並ぶ車内です。(72-301 加温)
                                            画像:もりさけてん さんご提供
▼名鉄カラーそのままです。(能中 910)
  画像:助ける役 さんご提供
加賀・能登地区には中型車も導入されています。
外見の違いは後部くらいで、前から見る限りでは
北鉄オリジナルと変わりませんので、それほど違和感
なく溶け込んでいます。
車内はハイバックシートが並んでおり豪華です。
88・89年式の中型車の置き換えに役立っています。

この中型車は七尾、能登中央、奥能登、加賀温泉に
導入されています。なお、加賀温泉バスに在籍する
72−301は「お散歩号」に充当されているそうです。
(情報ご提供:もりさけてん さん)
このシリーズは各子会社によって社番がバラバラです。
七尾バスでは独自の社番を付け、能登中央バスでは
登録ナンバーを社番にしていますし、加温の301は
空き番号か何かだったのでしょうか。。。
名鉄カラーそのままで使用されていた車両も存在して
いました。98年ごろに導入された87年式の能中910
がそれです。なんとなく似ているからいいか。。。と
いう考えだったのでしょうか。まぁ最近でも大十カラー
のまま走っていた車両もいましたし、そこまで違和感
はなかったのかもしれません。
02年に廃車になっています。87年式ですので、
妥当な寿命といったところでしょうか。

03年には、またしても同形式の中古がやって来ました。
今回は、地色は名鉄のままで、側面も名鉄カラーですが、
正面の帯のみ北鉄の模様に塗りなおされていました。

まぁまぁ許容範囲といったところでしょうか。
町野線などで走っていましたが、最近の中古車ラッシュ
に呑まれて消えてしまっています。
▲こちらは「北鉄」っぽく見えるように努力しています。(奥能登 225)
  画像:もりさけてん さんご提供


▼以前在籍していた成田空港中古と似ていますね。(738 野々市)
画像:H−199さんご提供

  元.川崎市営バス

07年7月に初めて川崎市営の中古が導入されました。
正面はハイグレード車なのですが、どう見ても違和感が
募ります。2段サッシであることや、中引戸が要因かと
思われます。
また、高級感を出すためかブラックフェイスになって
いますが、北鉄オリジナルとはやはり異なっています。
どうやら黒色フィルムを貼り付けてあるようです。
これは、北鉄が取り付けたものです。

野々市に738、鶴来に737が導入されています。
▲マーカーランプが特徴となっています。(738 野々市)       ▲内装はどことなく関東っぽい雰囲気を残しています。


▼大阪市営の特徴、ホイールカバーは外されています。(673 鶴来)

  元.大阪市営バス

06年8月に大阪市営バスの中古が導入されています。
これまでにも加賀温泉バスに大型車両が導入されていま
したが、中型車は初めてです。
この形式は北鉄オリジナルには存在しないので、すぐに
中古車だと分かります。

内装は大阪市営時代そのままで、やけに足が短い椅子や、
「♪ピンポンパンポーン」(アクセントまでは文字で再現
できないのが残念ですが…)というドアチャイムも特徴的
です。シート配列も大阪市営ならではで、試行錯誤が繰り
返された90年代の様子をよく表しています。

鶴来に673,674の2台が06年8月に、
07年秋には755,756が導入されています。
▲内装は大阪市営時代のままです。ドアチャイムの音もそのままです。 ▲廃止予定の能美線での運用もあとわずかです。
                                                画像:若原さんご提供

96年ごろ、加賀温泉バスに85年式のP−HT233BAが
1台導入されました。こちらは既に廃車されています。
内装写真を見ればわかるとおり、大阪市交通局からの移籍車
です。

前後ドアで、後ろドアは引戸でした。また窓は2段サッシ、
方向幕小型のものを使用していたため、かなり違和感があり
ました。なお、ドアチャイムは普通のものだったそうです。
(情報ご提供:もりさけてん さん)
また、同じごろに同じ形式の車両が名古屋市交通局から6台
が転入しています。

見難いですが、前方の運賃表は懐かしの、停留所表記が
縦型のものです。ピキピキ、、、の音が懐かしいですね。
▲関西の雰囲気が残る車内です。 画像:もりさけてん さんご提供
▲七尾バスの2台は幕式を採用しています。           ▲小型幕の加温750です。画像:もりさけてんさんご提供。



  元.大十オレンジバス

和歌山県の大十からの中古が2台導入されています。
そもそも大十って???と思われる方が多いかと
思われるほどのマイナーな事業者です。地元では
「オレンジバス」と呼ばれているそうです。
蛇足ですが南海グループっぽい雰囲気を出していますね。

北鉄には、06年夏に703が能登中央に導入されています。
この車両は、画像のように塗装がほとんど大十カラーのまま
となっています。バンパー部分のみ変更し、さらに前面の
大十マークも消されています。



参考までに大十カラーの画像も載せておきます。
塗装を変更しなかったのは経費削減のためかと
思われますが、このカラーで路線に走っていた
のが信じられませんね。

ところが、06年秋以降に北鉄カラーに塗りな
おされました。やはり何かと不都合があったの
でしょうか。

07年春にはもう一台導入されています。
こちらも能登中央バスで活躍しています。
▲すぐに北鉄カラーに塗りなおされてこのような姿で活躍しています。

こちらも大十からの中古車です。
なぜか北鉄は大十とのつながりが深いですが、
一連の大十中古車導入の第一弾はこの車両で
した。
この車両は、大十以前は野上電鉄に在籍して
いたそうです。確かに雰囲気が似ております。

なぜか違和感が少ないと思うのは私だけでしょうか。
能登西部は中古車ばかりで、同じ形式が数台も
あることのほうが珍しいように思えますし、
空港グランドサービス中古とも似ていることが
要因かと思われます。

運用は幅広く、外浦線で門前へ行ったりする
こともあれば、高松線でなんと津幡中央まで来たり
することもあります。
現在は主に加茂循環など志賀・富来での運用です。
▲いかにも中古車、とった雰囲気です。(能西 176)



▼新車と間違えてしまうのも納得。。。(727 金中)

元.藤田合同バス 

07年夏に4台が導入されました。
「藤田合同バス」とこれまた謎な事業者からの
導入で、どうもいわく付きの車両のようです。

03年式といいますから、この中古にしては
不思議なくらい新しいのも気になります。このため
当初は「37−」と社番が付けられていましたから、
担当の方でさえ間違えてしまったのでは。。。?
中古初のワンステップです。

横方向幕が前扉にあり、このことからかつては前のり
だったのではないかと思われます。また、黒フィルムが
貼り付けられており、高級感が出ています。

金中に(727,728,729)が、
野々市に(726)が導入されています。
▲側面は黒フィルムを貼り付けています。(729 金中)        ▲武蔵ヶ辻にて。 画像:のっティ応援隊長さんご提供




元.京阪バス 

05年8月、京阪バスからの中古が金中バスに導入されました。
この形式は北鉄オリジナルにはないものだったので、かなり
目立つ存在でしたが、翌年には大阪市営中古が入っており、
今ではそこまでは違和感はありませんね。
ちなみに、この018が北鉄の初の全LED幕車両でした。

日野車の017も018に続いて金中に導入されました。
こちらも京阪独特のセーフティウインドウが付いています。
逆T字窓なので、北鉄オリジナルとは仕様が異なるので、
違和感がありますね。前後扉の大型というのも中古車の
証といえそうです。

2台とも内装はかなりボロボロです。91年式の割には
古くさい感じもします。。。














▲赤いシートですが、北鉄とは配置が異なります(21-017)。
   画像:もりさけてん さんご提供


  元.JR東海バス 

03年1月のシティーライナー開業にあわせて登場した
車両で、金中バスに在籍しています。
元JR東海バスとのことですが、内装は北鉄仕様です。
わざわざハイバックシート紫色にシートを変えています
ので、やや車内が狭い感じです。

中古車なのにLED改造するとは。。。
と当時は思ったものでしたが、現在ではこれが当たり前
になっていますね。

2段サッシなので、中古車であることには間違いない
のですが、当時は新車!?と疑いました(^^;)



  元.明光バス? 

もはや路線車なのかすら怪しかった112ですが、
06年までは金沢市内でも現役で活躍していました。
笠舞駅西がメインの運用だったと思いますが、
なんとも言えない不思議な車両でした。

どうやら元.明光バスのようです。これは和歌山県の
バス事業者ですが、たった10数台しかいない車両
の中に、この112と仕様が一致する車がいました
ので、ほぼ間違いないと思われます。

シートは111と同様にハイバックシートに張り替え
られています。ワンロマとも言えなくはないかも。。
。。という珍車中の珍車だったのですが、
残念ながら07年夏に廃車となっています。