交通実験2004 連節バス初登場 




  実験概要
  @金沢での連節バス運行実験
  Aパーク&ライドの新設・拡大
  B都心のランチでバス乗車券贈呈
  C企業参加によるバス利用推進
  D夕方のバスレーンを19:30まで拡大
  E荷さばき駐車場を新設
  F客待ちタクシー対策


私が考えるところでは、最も成功した交通実験だった
のではないかと思われるのがこの2004年の実験です。

金沢都市軸基幹バスである(とされる)シティーライナーの
利用推進プロジェクトの一環として、03年度に続いて
行われたのがこの年の交通実験だったのですが、今回の目玉
として位置づけられたのが「連節バス」の運行実験でした。

この連節バスは、千葉県の幕張地区で運行している京成バスの
車両を借りてきたものです。全長18mと、通常のバスの2倍
近くもあるとても大きな車体ですが、案外小回りも利き、
なんと野町駅にもきちんと(ギリギリ)おさまっていました。



ご覧のように、塗装は京成バスのままとなっていますが、
シールをデカデカと貼ってあり、交通実験であることをアピール
しています。

内装も京成バスのままで、車内広告もそのままでした。
そして確か整理券には「京成バス」としっかりと書かれていた
ように記憶しています。

それでも、いちおう石川県内で営業するわけですから、
ナンバーは石川となっていましたし、
わざわざ社番まで与えられていました。
が、この社番が意味不明で、
16−787
となっていました。「1」は日産=富士重ボディというイメージ
からなのでしょうか。「6」は平成16年度だから?これも謎が
残ります。そして「787」。。。基準が全く分かりません。




担当は、南部営業所でした。これまた丁寧にシールまで貼って
ありました。敷地が広いことも関係しているのでしょう。

運行区間は平日と土日祝とでは異なっていました。
平日は、金沢駅〜稲荷間を3往復、うち朝夕に片道1本ずつ
県庁前まで足を伸ばしていました。
土日は、金沢駅〜野町駅間を1時間間隔で9往復していました。

実験期間は11月13日から28日までの2週間でしたが、
注目度は高く、このバスに乗るためにわざわざ街に出てくる親子連れ
も多く見かけることができました。
交通実験のチラシにあったように「バスの楽しみがパワーアップ!」
というのは大いに成功したと考えてよいでしょう。
ただ、このバスを街で見かけて、今度乗ろうとしているうちに実験が
終わってしまったのが残念です。
毎年の交通実験に言えることですが、もう少し期間を長くしないと
実験の本当の効果は見えてこないのでは。。。と思います。




▲画像:もりさけてん さんご提供
連節バスの実験のほかにも、さまざまなことがなされていました。
パーク&ライドを、津幡駅・松任駅・鶴来駅・バロー金沢高尾店
(扇台小学校前)に新設し、モニターを募集してバス回数券を
プレゼントするというものでしたが、
実験期間が9日間ではほとんど意味をなさないのではないのか、
とも思われます。また、津幡駅からあえてバスで金沢市内へと通勤
する人がいるとも思えず、おそらく失敗に終わったのではないでしょうか。

今回のパーク&ライドは、郊外までエリアを拡大したという点では
評価できます。また、扇台小前発金沢駅行きの朝1本の増便はこれ以降の
年の実験でも行われていますので、こちらは今後も継続してみる必要が
あると思われます。

ほかにも、ランチタイムバス券の配布もされました。
これは市街地の加盟商店街で500円以上の飲食をすると、200円の
バス乗車券がもらえるというもので、今のアイカのポイント制度の基礎と
なったものです。




▲画像:助ける役 さんご提供
バス走行をスムーズにするための実験も行われました。
夕方のバスレーンをむさし→犀川大橋北詰、
本町→むさし、中央公園前→香林坊、野町広小路→むさし
で実施しました。
効果が大きかったのは野町広小路→むさし間で、
平和町方向からのバスがスムーズに右折でき、また片町のタクシーの
違法駐車もなくなっていました。

トラックの荷さばき専用の駐車場の新設や、
客待ちタクシー対策として、無線呼出しシステムによるタクシーベイ
の混雑緩和実験もなされました。
これらもバスの運行をスムーズにする効果が見られたので、
ぜひとも本格実施に移してもらいたいものです。